赤、黄、緑(および黒)の配色のデザインが印象的なラスタカラー。レゲエの明るくて陽気な雰囲気を感じるかもしれませんが、実はアフリカの歴史の重みを感じさせる色です。 この記事では、ラスタカラーの意味について取り上げました。
ラスタカラーとは
ラスタカラー(Rastafarian color・ラスタファリアンカラー)とは、赤・黄・緑の配色のことです。ヒンドゥー語で道を意味します。
ラスタカラーの意味
ラスタカラーにはアフリカという意味が込められています。
- 赤:戦いで流れた戦士の血
- 黄:輝く太陽や富
- 緑:豊かな大地
ラスタカラーは汎アフリカ色と呼ばれており、アフリカ諸国の国旗で使用されることも少なくありません。
ラスタカラーの順番
ラスタカラーの順番は必ず黄色が真ん中に来るように決まっています。 なぜこの順番になっているのかは明言されていませんが、エチオピアの国旗の配色の順番は上から緑・黄色・赤です。そのため、この順番に則った配色にしたいという意図かもしれません。
ラスタカラーとレゲエ
アフリカを意味するラスタカラーですが、ジャマイカ発祥の音楽ジャンルのレゲエのシンボルカラーとしても愛されています。
ボブ・マーリーとラスタカラー
レゲエの神様的なアーティストであるボブ・マーリーは、ラスタと呼ばれています。
ラスタの特徴は、ドレッドヘア、ガンジャ(大麻)、ラスタカラー、ライオンです。これらはいずれもアフリカの文化に由来しています。
ボブ・マーリーが好んだデザインということもあり、ラスタカラーはレゲエのシンボルカラーとして愛されるようになりました。
ラスタファリ運動
ラスタファリズムとは、アフリカからジャマイカに強制的に連れてこられた黒人たちによるアフリカ回帰の思想です。
1930年代、ジャマイカでは農民および労働者階級の間でラスタファリ運動が広まりました。エチオピア帝国最後の皇帝、ハイレ・セラシエ1世をジャー(神様)の化身、またはジャーそのものだと解釈し、アフリカを重んじる主義です。
なお、ラスタと呼ばれる理由は、ハイレ・セラシエ1世が即位する前の名前(ラス・タファリ・マコンネン)に由来すると言います。
ラスタカラーのブランド品
ラスタカラーはファッションのデザインとしても人気です。ブランド品はさまざまなアイテムが存在します。
ファミールカンパニーでは、ディオールのラスタカラーのトロッターを買取させていただきました。
「Dior」のブランドロゴが前面に押し出されており、ラスタカラーとの対比が印象的です。トロッターの状態は比較的良好だったため、48,000円にて買取させていただきました。
買取実績:Dior|ラスタライン トロッター